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台湾式歓迎作法 海外ビジネス体験談コラム

 
 

◇◇◇◇海外ビジネス体験談コラム◇◇◇◇

台湾式歓迎作法

●『宴会』と聞いて、心躍る、宴会ラバー(Lover)の方も多いと思い事でしょう。これから、忘年会のシーズンですね。宴会ラバーの活躍時期でもあります。

●さて『地獄の台湾式宴会作法』です。日本の宴会ラバーの方も今までにこの台湾式宴会にたくさんの方が参加され、楽しんだ方、こんな筈ではなかったと後悔された方、もいる事でしょう

●台湾で、大事なお客様を現地スタイルでもてなす時は、当然おいしい中華料理が円卓に乗り切れないぐらい注文されます。中国人の考え方の中に、 全ての料理がきれいに食べつくされたのでは、お客様に対して失礼である、という事があります。

●つまり、食べ切れないぐらい、贅を尽くして料理を出し、お客様から『もう満腹だ。未だたくさん残っているがこれ以上食べられない』と言わせることが、 礼儀になる訳です。これは見栄ですが、丁度良い量ですと、今日のホストはケチである、と思われる事を避けるためです。

●その為には、多めに注文して、料理が最後に残るようにしなければなりません。

●さて、地獄、の部分はこの料理に関してではありません。

●既に10年ぐらい前になると記憶しています。日本の企業の台湾チームが現地を訪れました(私もコンサルタントとして参加しました)。 その時の出張目的は、台湾のディーラーに対してセミナーを開催して新製品の導入と現地販売状況を視察する事でした。

●日本からの参加は全部で5人。男3人、女2人です。台湾でのディーラーとの対人関係をうまく作り上げるには、昼間の講習会も大事ですが、 それ以上に宴会時に、如何に彼らと仲間になれるかが重要である、と私から教えられていた参加者は、おいしい中華料理宴会に胸中かなり期待していたようです。

●さて、最後の晩、予定していたように台湾側主催の宴会となりました。円卓が4つありましたので、全員で50名程度の宴です。ホストの挨拶  日本側の責任者の挨拶、そして全員で乾杯と進みました。台湾でのお酒は、ビールで始めるもよし、紹興酒からでも構いません。でも2杯目以降は紹興酒になる事が多いようです。

●全員での始まりの乾杯が終わるや否や、台湾のディーラー達がいそいそと席を立ち始め、それぞれ日本からの出張者のところにグラスを持って、 やって来るではありませんか。そして、一人一人に今回のセミナーでとても勉強になった、今後も友好関係を保ちましょう、など、日本からの参加者も思わず涙、というお礼を述べていきます。

●ただ、お礼だけで終わらないのが台湾です。必ず、『感謝の気持ちを受けていただきたいので』という名目で、紹興酒の『乾杯』がついて回ります。 この台湾式『乾杯』、読んで字のごとく、グラスに一杯つがれた紹興酒をお互いの顔を見ながら、一気飲みするのです。台湾式は1対1です。全員で乾杯は最初だけです。

●ご存知の方もおられると思いますが、紹興酒用のグラスは小さく、容量は目一杯注いで50CCぐらいでしょうか。ただ、参加者数を考えてください。 約50名の宴会ですから、日本側を除くと40名強となり、この全員1人1人と杯を交わすのです。単純計算で、50X40=2000で2リットルです。 1瓶750CCですから、全員と1杯づつ乾杯するだけで、約3本を1人で飲む計算になります。

●ご想像の様に、1人1杯で終わるわけがありません。相手が飲めるとわかると、『先ほどは今回のセミナーへの感謝の気持ちでしたが、今後の友好関係の為に、 もう1杯お願いします』となります。この1回りでさらに2リットルです。

●この当たりになると日本側に疲れの色が見えてきます。料理を食べている暇はありませんし、 お客様からの貴重な挨拶を、断るわけにはいきません。お互い礼儀正しい国民性ですので、その度に挨拶を返し、乾杯です。 目の前にはおいしい手付かずの中華料理、そして空腹の胃袋は紹興酒の洪水状態になる訳です。

●結果は目に見えてますね。1人ダウン、2人ダウン、トイレとの往復、などが始まり、 宴会中途で4人がダウンです。最後に残ったのは、普段から日本で酒豪を自慢していた女性。真っ赤な顔をしながらも、 最後の気力を振り絞ってディーラーの乾杯の相手をしています(その時の彼女は美しかった!)。

●こうなると、全員の攻撃がその彼女に集中します。大半のディーラーが男性だった事もあり、この日本から来た女性がどこまでもつのか、 全員の注目の的になりました。ふがい無い、仲間の日本人は既に潰れていました。

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