Magic words。何かワクワクさせるような言葉ですが、実は子供のしつけに使われるthank youと pleaseの二つの言葉を指しています。子供が大人に向かって“Can I have some?” (ちょっとちょうだい)などと言うと“What’s the magic word?” (魔法の言葉は?)とすかさず聞かれます。すると子供は慌てて“Please” と付け足します。つなげて初めて「少しいただけますか?」というきちんとした文ができるわけです。もちろんNZ中の子供が皆お行儀良くて聞き分けが良いかと言うと、そんなことちっともありません。でも、最初にこの「魔法の言葉」を発明した人は、どんなに想像力がたくましくて心の広い人だったんだろうと考えるだけで、何やら心底あったまって来るから不思議です。 私は大人になっても“Yes, Please” “No, Thank you” が言えたら素敵だと思い、移民の人たちに英語を教える時、何度も自分で使ってみせます。それを真似してくれたらこっちのものです。ハリポタでお馴染みのmagic wand (マジックウオンド:魔法のつえ)はないけれど、彼らが魔法の言葉を広めてくれたら何も言うことはありません。
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