◇◇◇◇海外ビジネス体験談コラム◇◇◇◇
国際ビジネスにおける、ボスの心得
●A boss is always correct if he is wrong!【(ボスが)もし間違っていても、それでもボスはいつも正しい】と言われるぐらい、
西洋社会の組織に於いては、ボスの権力は強いものです。
●人を雇うのもボス(日本の様に人事の仕事ではありません)、首にするのもボス、給料を決めるのもボス、 というのが原則で部下はボスの言う事に従うことで組織の秩序が保たれます。
●レベルの違いはありますが、一般的に日本がボトムアップで稟議書が回り、関連責任者が判子をおして、 全員参加で決定がなされる(なされた様に思わせる)方法とは全く違っているわけです。
●日本の組織で、ボスがリーダーシップを表面だって出すと、独裁、ワンマンなど悪口を言われる事が多いですが、 西洋ではボスは独裁(良い意味で)であり、ワンマンで組織を引っ張っていかねばなりません。
●この傾向はアメリカで強く、ヨーロッパでも国により違いはあるものの、 ボスの絶対性は明らかです。韓国然り、中国然りです。もちろんアラブ社会でも同じ傾向が見られます。
●ここに大きなマネジメント文化の違いがあります。日本企業が海外へ行って外国人を上手くマネージできない、 反対に海外企業が日本の子会社を上手くマネージできない主要因です。
●この様な例をたくさん見てきました。ボスになる人は誰でであっても優秀なビジネスマンです。ただ、その彼の文化においてです。 違った文化環境にいる外国人をマネージするというのは特殊技術であり、仕事のできるボスというだけではうまくいきません。
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