◇◇◇◇海外ビジネス体験談コラム◇◇◇◇
南米のヨーロッパーチリ
●今回は、アジアから南米へ戻りましょう。私は計6年間南米に住んでいる為、心の中にラテンの気質があるようです。 南米の事を書こうとすると心が熱くなってきます。
●さて、チリという国はなかなか、変わっていて面白い国です。国の長さと幅を見ると、世界で一番細長い国であることがよく分かります。
●面積では日本の約倍の大きさですが、地図を見ると国の形が、どんなに細長いか、お分かりになると思います。
●その細長い国が、ほぼ南北にある事から、北は亜熱帯、一番南は南極圏に属しています。そして自然も、砂漠地帯から温帯の豊かな地域、 そして南へ行くと氷河を見る事ができます。
●人口の大多数が首都サンティアゴ周辺を中心にした気候の良いところに住んでおり、南米では珍しく欧州系白人が9割以上を占めている事から 他の中南米の国とはかなり雰囲気が違います。また、アルゼンチンのブエノスアイレスと同じように、サンティアゴの街中に立つと、ヨーロッパのどこかの街にいる錯覚に陥ります。
●従って、ビジネスもヨーロッパのスペイン当たりで行うのと、とても似ています。もちろん言葉はスペイン語で、英語が通じるところは限られており、 英語ができると自慢しているビジネスマンでも、複雑な話になると本当に理解してない事も多く、苦労させられます。
●この国においてのビジネスのコツは、次の3つでしょう。
1.プライドの高いビジネスマン(特にマネジメント層)が多いのでそこを上手くくすぐる事
2.時間にはラテン系の国であり、それなりにルーズなので、日本人感覚を忘れ、余裕を持って対処する事
3.南米では、日系移民がいない国であるにも拘らず、親日感情が良く日本は其れなりに尊敬されているので、そこを十分に理解して、ビジネスに生かす事。
●又、隣に位置する強い国、アルゼンチンに対抗意識があり(というか劣等意識の裏返しですが)、その他の隣国である、ペルー、 ボリビアに対しては反対に強い優越感を持っています。このあたりも、チリ人相手にビジネスをする時には十分に意識をして、利用できる事です。
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