リーダースダイジェストによると、2011年度のNZで最も信頼された職業は1位が消防士、2位がレスキュー隊ボランティア、3位が救急救命士で、政治家は40位以下だったそうです。毎年のことで珍しくはないのですが、政治家が信頼されない理由は何でしょう。 例えば、ある団体が寄付金を募る催しを開くと、当然の如く戸外にソーセージシズル(sausage sizzle)が現れます。簡易調理台で無料提供された玉ねぎとソーセージを焼いて食パンにはさみ、ケチャップとからしをつけて売るもので、今まで何年も何十年も行われて来た募金活動の立役者です。食品を取り扱うので手を洗って適当な用具を使うのは常識ですが、これが規定にわざわざ書かれて使い捨て手袋の使用も義務付けられました。事前に出店願いの提出を怠ったり、当日検査されて順守していなければ起訴されます。法令を曲げろとは言いませんが、伝統的なソーセージシズルの趣きがなくなりました。今また、自宅の庭で採れた野菜のおすそ分けを規制するような条例が審議されているそうで、家庭菜園が盛んな当地では眉間にしわを寄せる人が大勢います。近々登録制になるという噂が広まっていますが、楽しみを奪うことにならないのでしょうか。麻薬の栽培はもちろん違法です。ただ事故の被害者で身体障害者となり、何をしても取れない激しい痛みを緩和するために麻薬を自家栽培して警察に連行され、有罪となった人の話を聞くと、何か割り切れないものがあります。
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