◇◇◇◇海外ビジネス体験談コラム◇◇◇◇
Chileとチリ
●チリとチリ、日本語で書くとこうなります。最初のチリは英語ではChileで国の名前、2つ目のチリは英語でChili、つまり辛い香辛料のことです
●世界で辛い味付けを好む国は沢山あります。アジアではタイ、マレーシア、韓国、中国の四川、インド、南米ではメキシコ、ペルーなどが代表と思いますが、実はチリという国では全く辛い味付けはありません。
●辛い味付けが大好き、という方(日本人)がチリを訪れた時の事です。
●日中のビジネスが終わって、さあ、何か食べに行こう、となりました。当然その方の頭の中には、”チリ”こそ、本場のチリを効かせた料理が食べられるので楽しみ、という先入観があったのでしょう。
●サンティアゴでは一流の南米料理のレストランへ入りました。もちろんその方のお目当ては、辛い料理です。一応、そのレストランではピリ辛が効いた料理を頼みました。
●料理が運ばれてきました。ところが、その方にとっては全く辛くないようで、機嫌が良くありません。私も少し味わいましたが、少し辛い程度でした。
●そこで、タバスコを持ってきてもらいました。ところで、日本ではタバスコは赤い色をしていますが、緑色のタバスコがあること、ご存知ですか。さて、タバスコをタップリかけて、それでも駄目なようです。
●困ったホストは、レストランと相談して、隣にあるインドレストランから特別に、生の唐辛子、それも緑色をした小さめな物、を頼み、それを輪切りにして出しました。
●この生のグリーンペッパー、激辛です。食べた事がある方はよく分かると思います。私などが食べると、失神します。
●とにかく、このサービスでやっと満足をした前出の彼氏、曰く『ありがとう。でもどうして辛い料理が無いのに、この国はチリと呼ばれるの?』
未だに答えが分かっておりません。
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