英文校正とは?翻訳会社に依頼するメリットを解説

依頼する前に知りたい「英文校正」の基本
英文校正とは?
英文校正とは、英文に含まれる文法的な誤り・スペルミス・句読点の使い方・文体の統一などを確認したうえで、文章の正確さも高める作業です。単に誤字脱字を直すだけでなく、読みやすさや表現の自然さもチェックします。例えば「文法的には正しいが英語圏では使われない表現」や「日本語をそのまま訳したような直訳調の文章」も校正対象です。
特に論文や契約書、プレスリリースなどのビジネス場面では英文の正確性が求められます。動詞の時制が不適切だったり冠詞の使用に誤りがあったりすると、読者に違和感を与えてしまうためです。
英文校正は単なる修正作業だけではなく、情報を的確に伝えるために必要な作業だといえるでしょう。
英文校正と英文校閲(添削)の違い
英文校正と似た言葉に英文校閲(添削)がありますが、この2つは目的と作業範囲が異なります。
英文校正が誤字脱字・文法ミスなどの客観的な間違いを正す作業であるのに対し、英文校閲は文章の内容にまで踏み込んでよりよい表現に改善していく作業です。英文校正は「間違いをゼロにする」作業、英文校閲は「文章の質を100点に近づける」作業をイメージすると分かりやすいかもしれません。どちらの作業が必要なのかは文章の目的や提出先によって変わってくるため、自分のニーズに合わせて適切に使い分けましょう。
ただし、翻訳会社などが提供するサービスにおいては、用語の適切さや一貫性の確認といった英文校閲の範囲まで含めて「英文校正」と呼んでいるケースも少なくありません。依頼を検討している場合には、サービスの内容・範囲を確認したうえで契約するようにしましょう。
なぜ英文校正は重要なのか
英文校正が重要視される理由は、誤った表現や不自然な英語が文章の信頼性と評価に直接影響を与えるためです。
例えば画期的な研究成果の学術論文であっても、表現に不自然な点や間違いが多ければ「内容も信頼できないのではないか」と判断されてしまい、審査段階で不採用になる可能性があります。ビジネスの場面では、海外の取引先に送るメールや提案書に誤りがあるとプロとしての説得力を損ない、商談が失敗するリスクも考えられるでしょう。言葉のニュアンスの違いが大きな誤解を生み、契約上のトラブルに発展するケースも少なくありません。
このように英文の間違いは、単なるケアレスミスとして片付けられない重大な影響を及ぼす可能性があるのです。英文校正は単なるきれいな英語に仕上げるためではなく、伝えたい内容の価値を正しく評価してもらうために必要な工程といえるでしょう。
翻訳会社に英文校正を依頼するメリットと選び方のポイント
英文校正をプロ(翻訳会社)に依頼するメリット
品質と正確性が向上する
英文校正を依頼する最大のメリットは、文章の品質と正確性が向上する点です。
翻訳会社の多くは複数の校正者によるダブルチェック(クロスチェック)を導入しており、翻訳漏れや誤訳の見落としを防ぎつつ全体の完成度を高めます。論文やビジネス文書でも、表現の一貫性や論理的な流れを保った校正が可能です。
また、英語を母国語とするネイティブスピーカーによるチェックは、自分では気づけない細かなニュアンスの違いや不自然な表現の正確な修正が可能です。例えば、文法的には正しくても実際のコミュニケーションでは使われない硬い表現や、文化的な背景を理解していないと誤解を招きかねない言い回しなどを直してくれます。
自己流の英語では見落としやすい細かな違いも修正されるため、より洗練された英文に仕上がるでしょう。
専門分野にも対応できる
医学・工学・法律など専門知識が求められる分野の英文は専門用語が多いため、一般的な英語力だけでは正確な校正が難しくなります。その点、翻訳会社には各分野の知識を持つ校正者が在籍しており、用語の使い方や業界特有の文体を踏まえた修正が可能です。
特に学術論文では、研究分野ごとに「表現慣習」と呼ばれる独自の言葉遣いや文章ルールがあります。専門知識を備えたネイティブが関わることで、ルールに沿った自然で伝わりやすい英文に仕上がるでしょう。特許関連資料のように高度な専門性が求められる文書でも、安心して依頼できます。
時間と手間を大幅に削減できる
自分で英文を隅々までチェックする作業は、想像以上に時間と労力がかかるものです。論文や大量のビジネス文書となると、その負担は計り知れません。自分で校正を行った場合は完璧にできているか不安が残り、つい何度も見直してしまう可能性もあるでしょう。
校正を翻訳会社に任せれば煩雑な校正作業による時間と手間から解放され、本来集中すべきコア業務に自分の時間を使えます。例えば研究者であれば次の研究計画に、ビジネスパーソンであれば新たな企画立案に時間を充てられるでしょう。
また、急ぎの案件や納期が迫っている場合でも、プロに任せることでスピーディーかつ高品質な校正が期待できます。
客観的な視点で文章を改善できる
文章を作成した本人はその内容に深く関わっているため、主観的な視点になりがちです。自分では完璧だと思っていても、思い込みや先入観から論理の飛躍や分かりにくい表現に気づけないケースも少なくありません。例えば「(説明不足にもかかわらず)自分には理解できている」「このくらいの専門用語は読者もわかるだろう」と思い込み、結果として読者に伝わりにくい文章になる可能性があるのです。
第三者であるプロの校正者は、文法の誤りを直すだけでなく「冗長な言い回しを簡潔に整理する」「専門用語を一般的な表現に言い換える」といった改善も行います。論理展開の不自然さや読みにくさを調整し、文章全体の説得力と読みやすさを大きく高めてくれるでしょう。
AI・校正ツールとプロによる英文校正の違い
AIやオンライン校正ツールは手軽に利用でき、スペルや文法の誤りを短時間で修正してくれる便利な存在です。しかし、専門的な表現や文化的背景を伴うニュアンスを完全に理解するのは難しく、適切でない修正が残ってしまう場合があります。
一方、人間のプロによる校正は、依頼文書の目的や対象読者を考慮しながら自然で伝わりやすい英文へと仕上げることが可能です。例えば研究論文に求められる論理性やビジネスメールに必要な丁寧な表現など、用途に応じた文章の調整を行えます。AIの弱点を補って精度の高い成果物が得られるのが、翻訳会社に依頼する大きなメリットだといえるでしょう。
英文校正を依頼する翻訳会社を選ぶ際の5つのポイント
依頼したい専門分野での実績は豊富か
依頼内容が論文や契約文書などの場合、類似分野での実績が豊富かどうかは必ず確認すべき項目です。
専門分野での経験が不足していると用語の誤用や不自然な表現が残り、信頼性が損なわれるリスクが高まります。逆に実績のある会社は最新の用語や業界慣習に精通しており、正確かつ迅速に対応できます。特に科学や技術分野のように日々新しい概念が生まれる領域では、実績が安心材料になるでしょう。
品質を担保するチェック体制が整っているか
どれだけ優秀な翻訳者であっても見落としは起こり得るため、品質を安定して担保するには複数のチェック体制が不可欠です。
優れた翻訳会社では翻訳者の初稿に対して別の校正者がダブルチェックを行い、さらにネイティブによる最終確認が入ります。これによって、文法やスペルの誤りだけでなく不自然な表現や論理のズレも修正することが可能に。チェック工程が少ない会社だと見落としが多くなり、再修正の手間や余分なコストが発生するリスクが高まってしまうでしょう。
オプションサービスが充実しているか
英文校正の依頼といっても、目的によって必要なサポート内容は変わります。学術論文なら投稿規定に合わせたフォーマット調整、ビジネス文書なら契約慣習に沿った言い回しの確認など、校正に加えて追加オプションが求められるわけです。
オプションサービスが不十分な会社に依頼すると、自分で調整する必要が出たり再度業者を探したりと、時間やコストが余計にかかる可能性があります。目的としている内容に応えてくれるか、サービス内容を確認したうえで依頼するようにしましょう。
セキュリティ・守秘義務への取り組みがあるか
未発表の学術論文や契約書などの文書には公開前に第三者に知られてはならない機密情報が含まれているものですが、翻訳会社が適切なセキュリティ対策や秘密保持契約(NDA)を導入していなければ情報漏えいのリスクが高まります。一度流出した情報は取り返しがつかず、学術的評価の低下や法的トラブルにつながる危険性さえあるでしょう。
セキュリティ体制を明示しているか、社員教育や情報管理の方針を公開しているかは、自分の大切な成果や権利を守るために欠かせないチェックポイントです。
料金体系や納期が明確で分かりやすいか
料金や納期が不透明だと、「依頼したあとに追加料金が発生した」、「納期が不明確でスケジュール遅延につながった」というトラブルが起こってしまいます。
料金体系が明示されていて、見積もり段階で明確に提示してくれる会社を選ぶと安心につながるでしょう。
専門性の高い英文校正を依頼するなら
専門性の高い英文校正なら、弊社ケースクエアの校正サービスを検討してみてください。
弊社には各分野に精通した翻訳者とネイティブスピーカーが在籍しており、学術論文からビジネス資料まで幅広く対応可能です。文法や語彙の正確性はもちろん、読み手に伝わりやすい自然な表現への改善を徹底しています。加えて、リーズナブルな料金設定もご好評いただいています。迅速な納品にも対応していますので、お急ぎの場合もぜひご相談ください。
<料金システム>
翻訳方向 | 料金 |
---|---|
日本語→英語 | 1文字あたり8円~ |
英語→日本語 | 1単語あたり8円~ |
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https://www.honyakucenter.jp/
https://tmjjapan.co.jp/topics/6504/
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https://proofreading-english-media.com/english/difference/
https://www.editage.jp/blog/what-is-copyediting/
https://www.enago.jp/knowledge-base/english-proofreading-for-research-paper-editor-vs-ai
https://www.editage.jp/blog/what-you-need-to-do-to-avoid-terrible-english-editing/
https://www.crimsonjapan.co.jp/blog/10-benefits-of-hiring-a-translation-service/
https://www.1st-translation.biz/blog/ronbun-honyaku/
https://www.honyaku-service.com/
まとめ
英文校正は、文法やスペルの確認だけでなく文章を読みやすく自然な表現に整える作業であり、学術論文やビジネス文書の信頼性を支える重要な工程です。校正と校閲の違いを理解しておくと、目的に合ったサービスを選びやすくなります。
プロに依頼すれば、専門分野に対応した正確な校正やネイティブによる自然な言い回しの調整が可能です。料金や品質体制を確認しつつ自分のニーズに合った業者を選べば、精度の高い英文校正が期待できるでしょう。