◇◇◇◇翻訳会社の一般常識◇◇◇◇
@シェールガス景気に沸くアメリカ
以前にも書いたことがあるが、アメリカが天然ガスを石油の代替燃料に大々的に位置づける戦略を進めている。天然ガスは一般に今までも使われているが、最近の調査で北米大陸に巨大な埋蔵量があることが確認された。そのガスが溜まっているのが、シェール層と呼ばれる地層にあることから、一般にシェールガスと言われる。シェールガスが普及し始めたことで、米国では天然額価格が大幅に下がってきている。特に化学産業が大型投資に踏み切っている。米化学大手ダウ・ケミカルは海外投資を見直し、米国に世界最大級のエチレン工場を造る。ロイヤル・ダッチ・シェルや、電炉最大手ヌーコアも工場建設を検討中だ。シェールガス革命ともいわれる低コストのガスの普及が、製造業の米国回帰を促す可能性がある。そして、先日のニューヨークのモーターショーでは、天然ガスで走る自動車がたくさん参考出品された。日本ではタクシーなど、LNG(液化天然ガス)を燃料にしているのは当たり前であるが、米国では歴史的にガソリンが低価格であった為に、LNGを燃料に使用する車が発達してこなかった。しかし最近のガソリンの高騰とシェールガスの価格下落から、本格的にLNG燃料を使用する車が一気に広まる公算がでてきた。石油は中東での政治的な要因で価格が上下する運命にあるが、現在確認されている北米のシェールガスはそれに勝るとも劣らない埋蔵量があるようで、オバマ大統領はこれでアメリカのエネルギー戦略は大きく有利になり、アメリカ産業もより安いエネルギーの利用がこんごできるようになるとしている。
＠日本人アスリートの活躍
最近日本人が各スポーツ分野で大きな活躍をしている。10年ほど前には想像ができなかった勢いである。今年はオリンピックイヤーでもあるので特に目立つのだろう。体操男子・女子、男子・女子サッカー、水泳では北島選手初め27名のスイマーが日本を代表してロンドン入りする。今週繰り広げられているスケート男子・女子は世界一である。プロスポーツになると野球では日本人選手が多くアメリカメジャーリーグでプレーしている。サッカーでも本場欧州リーグでプレーしている日本人は２桁で、中田選手・高原選手らの時代（数年前）とは様変わりしている。そしてゴルフ、卓球、バトミントン、テニス。どうして体力で劣る日本人がここまで世界の舞台で活躍し出したのだろうか？同じ様な体型の他のアジアの国々ではみられない。１つは国が豊かになり、子供の頃からスポーツ英才教育を受けることが出来る様になり、同時に良い施設・コーチが充実してきたことが上げられる。子供がスポーツをし始め、一流になるには10年単位の時間が必要だ。20世紀の終わり頃からその様な環境が整い、それが今花を咲かせている。もう１つは、日本人に余裕ができ、社会がスポーツ観戦などに投資をする様になった為であろう。最近目についた現象として、先日のニースで行われたフィギャスケート世界選手権があった。会場はフランスのニースのスケートリンクであったにもかかわらず、テレビに映るリンクを取り巻く壁には一面日本企業の広告が出されていた。テレビだけを見ると、日本のリンクで行われていたのかと錯覚をするほどであった。これからもこの現象はつづくであろう。
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