◇◇◇◇翻訳会社の一般常識◇◇◇◇
@日経平均1万円乗せ
今回は本物であろうか。NYダウ平均が13000ドルを軽く超えたのに引っ張られるように、日経平均が昨日1万円を超えて終わった。株式の動きは経済のバロメーターである。世の中の景気に対する自信がある時には、実体経済に関係なく先走ってあがるのが株だ。実態経済が後から追いかけるように着いてくるのが通常のパターンである。今回は久しぶりの1万円乗せで、関係者の期待は高い。日経平均は1984年に初めて1万円を超えた。見方を変えると、株に関してみる限り28年前と同じレベルにいる事になる。さて今回はこの勢いが続くのだろうか。過去1万円乗せは33回あり、1日で1万円を割ったのが7回、10日以上持ちこたえたのが14かである。バブルの頂点であった時には、17年間も1万円以上の期間が続いた。その時に日経平均最高値である、3万8915円を記録している。当然この時に再び1万円を下回る時代が来る事は誰も予測できなかった。最近ではミニバブルと言われる2003年年末から2008年にかけて約5年間1万円越えであった。その時の最高値は1万8261円。今回は未だ先が見えないが、それはいつの時代でも同じである。欧州危機、アメリカの景気、それと先日来説明している主要国の選挙など、流動要因は多いが、基本はオリンピックイヤーは景気はまずまずという法則が、今のところ進んでいるようだ。
@高さを競い合う世界の高層ビルとエレベーター
東京スカイツリーが5月22日に開業する。電波塔としては世界一の高さである。その内部を支える1つの機能が高速エレベーターである。日立と東芝が請け負っているが、地上から第一展望台までは約50秒で上がる。分速にすると600メートル、時速にすると36KM。自動車で時速36KMというと普通の速度であるが、エレベーターはゼロから加速して行くので、実感としては36KMでなく、かなり速い。ただ上には上がいるもので、現在中国の上海に建設中の上海中心大厦では、なんと分速1080Mのエレベーターが入るそうである。もちろん、世界最速でギネスブックにも載るそうだ。請負はこれも日本の三菱電機である。時速に直すと60KM。これは速い、特にゼロから一気にこのスピードへ上げるので、人体に対する影響(特に内耳)や、事故が起こった時の対策など、高い技術が要求される。有史以来、人類はより高いところを目指して止まないが、その夢を支える技術は日本にある。
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