◇◇◇◇翻訳会社の一般常識◇◇◇◇
@震災から1周年
昨日は東日本大震災から1周年で、各地でいろいろなイベントが行われた。この1年を振り返って、 日本はどう変わったのだろうか。直接被害にあわれた東北地方の方々はもちろんだが、間接的な影響を受けたのは、大多数の日本人になるのではないか。
商売が震災の影響でうまく行かなくなったり、対人関係が変わってしまったり、震災が無ければ違った人生を送ったであろう人はかなりの数になると思う。
本日の日本経済新聞によると、福島県のいわき市では建築件数が前年の5倍以上という異常な状況になっているそうである。 いわき市の人口は35万人であるが、震災後3万人増加したそうだ。
理由は 1)震災復興に当たる関係者や作業員の増加、 2)福島第一原発近くに住む人たちが避難として移住しての増加、だ。さらにいわき市は原発からそれほど遠くない割には、
風向きの関係から放射能が来ない、福島県の中ではその地形から温暖な気候である事から人気のスポットになっている。 その証拠として2011年後半は、いわき市内のスーパーや小売業は二桁の伸びを示している。
パチンコ店も朝から人で一杯だそうだ。又地銀の預金高も昨年後半は前年比で1割の伸び、歓楽街も地元のお客さんで賑わっていて、 入場制限をする店もあるようだ。つまり震災バブルである。現在東京電力の保証金は避難生活を余儀なくされた人に払う精神的被害額が一人当たり10万円(月)である。
5人家族で50万円になる。もし世帯主が職を持ち、ある程度の収入があるとその家族の月収は70-80万円になる。もちろん家族、親戚、友人を失ったり、
自分の家に住めなかったりと、心の傷は計り知れないが、一方でそれらの保証金がバブル的経済状況を作り出している現実があることも忘れてはならない。
@一休みの株式市場
先々週、先週と活気づいた株式市場であったら利益確定の売りが出て、一服感がある。これは自然な事で、次の飛躍に備えて一休みである。 新聞を見ていても、テレビのニュースを見ていても以前のようにヨーロッパの危機が語られなくなった。
当事者たちは、もちろん静かに危ない橋を渡っている訳であるが、どうにか舵を切っているわけだ。 何度も書いているが、アメリカは大統領選挙の年で経済を無理しても良くして行く。
それに引っ張られて新興国の需要も回復して行くであろう。短期的には株、通貨も安定、しっかり上昇をして行くと考えてよいと思う。
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