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映像翻訳とは?必要なスキルなどを解説

映像翻訳の基本!翻訳の種類や進め方

映像翻訳とは?

映像翻訳は、映画やドラマ、アニメなどの映像作品を他言語の視聴者が理解できるように翻訳する作業。セリフやナレーションをはじめとした音声だけでなく、映像から受け取れる非言語情報の翻訳も含まれます。
映像翻訳では文化や背景の理解が重要となり、ジョークや文化的な表現、特有の言い回しなどを視聴者に違和感なく伝える工夫が必要です。

映像翻訳と他の翻訳との違い

翻訳は大きく3つに分類され、映像翻訳のほか、産業翻訳(実務翻訳)・出版翻訳(文芸翻訳)があります。産業翻訳は、企業や官公庁で使われる技術文書・契約書・特許関連文書などを翻訳する作業です。出版翻訳は、小説・ノンフィクション作品・雑誌・児童書などの出版物を翻訳します。
産業翻訳や出版翻訳が主に文字情報を対象にしているのに対し、映像翻訳は音声と映像の両方を対象とする点が大きな違いです。視聴覚メディアの特性を考慮しながら、映像作品の全体的な雰囲気を壊さないように翻訳する必要があります。

映像翻訳の種類

字幕翻訳

映像の中で役者が話しているセリフ・ナレーションなどを、映像の下部に文字情報として表示させる作業が字幕翻訳です。
原音を残しながら他言語話者に内容を伝えられるため、オリジナルの音声や演技をそのまま楽しめる点が魅力のひとつ。しかし、字幕が画面を占領しすぎないように文字を配置できるスペースが限られてくるため、翻訳者は話者の意図や感情を正確に伝えつつも簡潔な文章を作成する必要があります。また、シーンの切り替わりのタイミングに字幕を合わせる必要があるなど、特殊なスキルが求められる翻訳です。

吹き替え翻訳

吹き替え翻訳は、映像のオリジナル音声を別の言語の音声に置き換える作業です。吹き替え版は視聴者が字幕を読むことなく映像に集中できるため、ストーリーやキャラクターの感情に没入しやすくなります。
元の台詞を翻訳後の言語で違和感なく話しているように見せるため、翻訳者は口の動きやタイミングを考慮しながら台詞を作成。文化的な表現の違いによるジョーク・イディオムなども適切に翻訳し、自然な対話を保つ難しさがあります。また、セリフ以外の音声情報として、「鼻を鳴らす音」「ため息」「舌を鳴らす音」などの再現も必要です。

ボイスオーバー

ボイスオーバーは、映像のオリジナル音声を残したまま翻訳した音声を重ねる翻訳方法。オリジナル音声を小さく流し、新しい音声がその上に流れるため、元の話者の声や雰囲気を残しつつ内容を伝えられます。特にドキュメンタリーやインタビューなどでよく使われる手法です。
ボイスオーバーの翻訳者は話者のトーンやリズムに合わせて翻訳を行い、視聴者が違和感を抱かないようにします。解説やナレーションなどの場合は登場人物がいないため、吹き替えほど口の動きに合わせて翻訳する意識が必要ありません。

映像翻訳の進め方

映像翻訳の進め方には2パターンあり、音声の録音が必要な「吹き替え翻訳」と「ボイスオーバー」は翻訳に多くの時間がかかる傾向にあります。

字幕翻訳の流れ

  1. 台本・映像の確認:台本や映像全体を確認し、翻訳の参考にします。台本がない場合には、映像の音声から文字起こしを行います。
  2. スポッティング:台詞の長さを測り、字幕の開始時間と終了時間を設定します。
  3. 翻訳作業:各台詞を映像のタイミングに合わせて翻訳し、要約します。視覚的に読みやすく、内容が伝わるように工夫します。
  4. タイミング調整:翻訳した字幕を映像の適切な位置に配置し、表示時間を調整します。
  5. 字幕焼き付け:翻訳した字幕を映像に焼き付けて完了です。

吹き替え・ボイスオーバーの流れ

  1. 台本・映像の確認:台本や映像全体を確認して、内容や登場人物などを翻訳の参考にします。台本がない場合には、映像の音声から文字起こしを実施。
  2. 翻訳作業:各台詞を翻訳し、元の台詞のリズムや口の動きに合わせて調整します。
  3. キャスティング:翻訳後の台詞を吹き替える声優やナレーターを選定します。
  4. スタジオ収録:録音スタジオを手配し、機材や音響設備を整えます。声優やナレーターが翻訳台詞を読み上げ、映像に合わせて録音します。
  5. 映像編集:録音した音声を映像に合わせて編集し、音量やタイミングを調整します。

質の高い映像翻訳をするために知っておくべきこと

翻訳前に押さえるべき映像翻訳の基本ルール

文字数・時間の制限

字幕が映像の視聴に影響を与えないよう、映像翻訳では文字数と表示時間に制限があります。例えば、「1秒間に4文字」「1行13文字以内」「1行は最大13文字まで」「表示時間は最大6.5秒まで」といった制限です。
これらの制限を守れない場合、視聴者が字幕を読み切れずに映像の理解が妨げられるリスクがあります。

句読点は原則使用しない

句読点を使うと文字数が増えて表示時間が長くなるため、映像翻訳では句読点を使用しないのが基本です。
視覚的な分量が増えることで、視聴者が字幕に集中しすぎて映像の内容を見逃すリスクが高まります。必要に応じて句読点を用いるケースもありますが、字幕の読みやすさ・シンプルさを保つためにも使用を避けましょう。

訳注は使用できない

映像に訳注を載せてしまうと画面上の文字情報が多くなり過ぎてしまい、作品の雰囲気が壊れてしまうため、注釈は使用できません。視聴者が表示時間内に字幕を追えず、視聴体験が損なわれてしまうリスクを避ける意味もあります。
映像と字幕のバランスを保ちながらも、訳注なしで文脈を理解できるような翻訳が求められます。

映像翻訳の質を上げるための4つのコツ

分かりやすい表現を意識する

限られた時間内で意味を伝える必要があるため、視聴者がすぐに理解できるような表現を意識しましょう。専門用語や複雑な表現を避けてシンプルで明快な言葉を選ぶことで、視聴者はスムーズに内容を理解できます。
例えば技術的な説明を一般的な言葉に置き換えたり長い説明を短くまとめたりするなど、映像のメッセージが効果的に伝わる言葉選びを心掛けましょう。

直訳ではなく意訳を用いる

原文の意味やニュアンスをより正確に伝えるために、直訳ではなく意訳も積極的に使用しましょう。文化的な背景の違いにより、ジョークや慣用句の表現は直訳では意味が伝わらないケースがあるためです。
例えば、「It's raining cats and dogs」を日本語で直訳すると「猫と犬の雨が降っている」ですが、これは慣用句で「土砂降りの雨」という意味を持ちます。文化的な背景を考慮して適切な表現に言い換えましょう。

翻訳文章を映像で補完する

映像翻訳では、翻訳した文章を映像の情報で補完することが効果的です。映像内の視覚情報やキャラクターの動き、背景音などを活用し、文章を簡潔にできます。
例えば、キャラクターが怒っている表情を映像で見せる場合、「怒っている」と使わずに「どうしてこんなことをするんだ!」というセリフだけで怒りが伝わるもの。台詞を短く切り詰め、緊張感を感じられる文章に翻訳できます。
視覚情報が文章をどの程度補完してくれるか考え、視聴者にとってスムーズで没入感を得られる翻訳を目指しましょう。

ネイティブによるチェックを行う

ネイティブスピーカーによるチェックにより、文化的な背景を考慮した自然な文章に仕上げられます。例えば日常会話の表現や慣用句など、ネイティブによるチェックを通じてより理解しやすい言葉への翻訳が可能です。現地の地域の風習や言い回しを理解した翻訳により、映像の雰囲気や熱量を正確に伝えられます。
また、非ネイティブでは気付けない、現地では差別的な表現と不適切な表現をチェックできるため、トラブルの発生リスクの軽減も可能です。

映像翻訳は今後、重要性が増していく

企業の国際展開や多文化社会が広がり、映像作品は世界中で視聴され、映像翻訳の需要はますます高まっています。映画やテレビ番組、企業のプロモーションビデオなど、多言語対応が必要なコンテンツはさまざまありますが、映像翻訳は単なる言語の置き換えではなく、文化的背景やニュアンスを正確に伝える難しさがあります。
自動翻訳やAIの技術が進化しているものの、人間による微細なニュアンスの翻訳にはまだまだ及びません。映像翻訳は、文化の橋渡しとして非常に重要な役割を果たしているのです。

手間・コストを抑えて質の高い映像翻訳をするために

映像翻訳が必要なシーンは多岐にわたり、会社紹介・製品・サービスの紹介・研修・教材動画などがあります。しかし、映像翻訳を行うには高度なスキルとノウハウが必要であり、手間やコストがかかるもの。セルフで行うにはスキルが不足している・時間が足りないといった場合には、プロに依頼するのもひとつの手段です。
弊社ケースクエアは豊富な実績を持ち、リーズナブルな価格で高品質な映像翻訳サービスを提供しています。技術翻訳や法律・契約書など各種翻訳のプロフェッショナルが多数在籍。無料相談に乗っていますので、映像翻訳を検討中の方はお気軽にご相談ください。

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