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アメリカ留学に必要なのは学力だけ?

学力以外でアメリカ留学に求められる能力やスキルはある?

アメリカ留学では学力だけでなく英語力が求められるため、学力を証明するものとしてSATやACT、英語力を証明するものとしてTOEFLやIELTSのスコア提出が必要となっています。

学力をはかる標準テスト「SAT」「ACT」とは?

<SATとは>
SATとはアメリカの教育機関「College Board」が運営している大学受験向けの統一試験。英語で出題されるため英語力が求められるのはもちろん、読解力や試験科目の知識も求められます。

・SATと日本の共通テストの違い
SATは何度でも受験できる試験です。日本の大学受験では年に1回のみ開催される共通テストの結果が大学の合否判定に大きな影響を与えますが、SATは年に7回ほど開催され、再挑戦が可能。また、SATは書類審査の1項目でしかないため、SATの結果だけで合否が決まることはありません。

・アメリカ留学に必要なSATのスコア
日本人がアメリカの大学へ留学する際はSATの提出が必須ではない大学がほとんどですが、名門大学ではSATのスコア提出が必要なケースも。SATは1600満点で、平均点は1000~1100点となっています。大学によって求められるスコアは異なり、郊外の小規模な大学なら1000点あれば入学できる大学もありますが、名門校となれば1400点以上取れる学力が必要でしょう。

・SATを受験する際の注意点
SATはCollegeboardの公式サイトから受験予約をすれば日本国内でも受験できます。受験会場を選択する際は、会場への入場資格を必ず確認しましょう。日本国内の米軍基地の場合、アメリカ国籍を持っていない受験者は入場できない可能性があります。また、インターナショナルスクールを会場に指定したい場合は、枠が少ないため可能な限り早期に受験予約を完了させてください。
SATの試験当日は、午前7:45までに会場へ集合するように指定されています。遅刻しないように注意しましょう。

<ACTとは>
ACT(American College Testing)はアメリカの高校生が大学進学のために受ける標準的なテストです。英語・読解・数学・理科の4つのセクションと、任意で受けられる作文で構成されており、スコアの配分は1セクション36点が最高点。作文のセクションのみ2~12点となっています。

・アメリカ留学に必要なACTのスコア
4つのセクションの平均点が総合スコアとなります。ACTの平均点は21点前後ですが、名門大学への留学を考えているのであれば30点以上を狙う必要があるでしょう。ちなみに、ハーバード大学入学者の平均は34点、UCLAは31点です。

・アメリカでのACTの位置づけ
ACTのスコアだけで合否を判断することはなく、あくまでも判断材料のひとつとして位置づけられています。平均点も合格者の統計であって、大学側が点数をアナウンスしているわけではありません。

英語能力をはかる「TOEFL」「IELTS」

・TOEFLとは
TOEFLは日本だけでなく世界各国で英語力の証明に用いられている英語技能テスト。リーティング・リスニング・スピーキング・ライティングの4つのセクションから構成された試験は、海外留学だけではなく移住の申請時にも点数が求められます。各セクション30点、合計120点満点となっています。

・IELTSとは
イギリス発祥の英語試験であるIELTS。世界140カ国、10,000以上の機関にて認定されており、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能を問われるテストです。
イギリス生まれのテストなので、リスニングやスペリングがアメリカ英語とは異なる単語もありますが、アメリカ方式で回答した場合も減点はされません。
4技能それぞれに0.5刻み(最高9)のバンドスコアが設定されており、その合計を4で割った平均値が総合点(オーバーオール)。この総合点が提出するスコアとなります。

・アメリカ留学にTOEFLやIELTSのスコアはどれくらい必要?
アメリカの大学留学では、TOEFLは60点、IELTSは総合点6.5程度が目安とされています。学力をはかる試験と同様にTOEFL・IELTSのスコアも判断材料のひとつなので、点数の高い・低いが合否に直結するわけではありません。

・高い英語力がないとアメリカ留学できない?
語学留学の場合は英語力を高めることが留学の目的。そのため、留学前から高い英語力がなくても留学が可能です。推薦状や面接などの審査項目で人柄や学習意欲なども総合的に判断されるので、英語力に自信がない方はそれ以外の部分で評価してもらえるように努力しましょう。

アメリカ留学でスコア以外に重視される可能性があるもの

日本での成績

アメリカで高校や大学の成績を示すものとして活用されているのが、各科目の成績をもとに4段階で評価されるGPA(Grade Point Average)です。日本は5段階評価なので、GPAの計算方法で自分の成績を再計算する必要があります。留学に必要なGPAスコアは2~3程度。名門校を狙うなら3.3以上は必要でしょう。当然、高い成績であれば好印象を与えられます。

推薦状

出願者のパーソナリティーや意欲・関心を評価するために、アメリカのほとんどの大学では2~3通の推薦状の提出を求めています。推薦状は担任や専攻したい科目を教えている先生など、関係の深い方に書いてもらいましょう。

志望動機書(エッセイ)

志望動機書はアメリカの大学の合否を左右する重要な材料となっており、特に私立大学はエッセイが合否に大きな影響を与えます。成績やTOEFL・IELTSのスコアでは表せない、考え方やこれまでの経験・価値観などの人間性をアピールするものです。

課外活動

クラブ活動・生徒会・ボランティア・委員会活動といったものが課外活動に該当します。テストのスコアや成績以外の生活態度や姿勢を表すもので、エッセイや推薦状同様、大学が合否において重視する可能性が高い部分です。

面接

日本では試験的な意味合いと解釈されてしまいますが、アメリカの大学では互いを知る場として面接を設けます。そのため、面接は必須ではなく「推奨する」といった任意で選択できるような形で大学からはアナウンスされていることがほとんど。テストではないので、個性をアピールできる貴重な場と捉え、思っていることを存分に伝えましょう。