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特許翻訳の依頼で失敗しないための注意点を解説!質の高い翻訳を実現するポイント

依頼前に押さえたい特許翻訳の基礎知識

特許翻訳とは?

特許翻訳とは、自社の発明や技術の権利を海外で保護するために特許関連書類を外国語に翻訳する作業のことです。一般的な翻訳と異なり、翻訳成果物の1つである「特許明細書」が各国の法制度に基づいた「権利書」として重要な役割を持つため、翻訳者には単純な言語能力に加えて2つの専門性の高いスキルが欠かせません。
1つ目は「技術知識」。最先端のIT技術やバイオ、化学、機械工学といった専門分野の内容を正しく理解し、適切な用語で表現しなければなりません。
2つ目は「各国の特許制度や規定への理解」。出願先の国の特許法や審査基準、判例に基づいた規則を遵守したうえで翻訳する必要があります。
単に語学力が高いだけでは対応できず、「技術」と「法律」の両方に精通した専門家による作業が不可欠な分野なのです。

特許翻訳の品質が重要な理由

誤訳や不適切な表現は企業に損害をもたらすおそれがあるため、翻訳文書の品質管理は欠かせません。特に特許翻訳では訳文の表現次第で権利範囲が意図せず狭く解釈されるなど、実務上の不利益につながる可能性があります。
例えば化学分野の特許で、ドイツ語原文の「Phosphonsäure(ホスホン酸)」に相当する箇所が日本語では「燐酸(リン酸)」として登録された事例があります。
特許権者は登録後に「燐酸(リン酸)」を「ホスホン酸」へ訂正しようとしましたが、訂正は特許請求の範囲の実質的な変更に当たるとして認められませんでした。この結果、本来意図していた内容(ホスホン酸)で権利範囲を確保することが難しくなり、翻訳ミスが実務上の大きな不利益につながってしまったのです。
また、品質の低い翻訳は特許庁から審査段階で記載の不明確さや翻訳起因の不整合が指摘されて補正・訂正対応が増えてしまい、権利化までの期間が長引くことがあります。
例えば米国の審査では、文法の乱れや用語の不統一によってクレームの意味・境界が不明確になると不明確性(indefiniteness)として拒絶理由の対象になり、説明や訂正対応が必要になる可能性も。そのため、用語や表現の整合が取れた正確な翻訳をする必要があるのです。

特許翻訳の依頼で失敗しないための注意点

翻訳会社・翻訳者選びで確認すべき3つのポイント

単に英語ができる・料金が安いという基準だけで特許翻訳の依頼先を選ぶと品質の低下を招く恐れがあるため、以下の3つのポイントもあわせてチェックしましょう。

POINT1.依頼したい技術分野の実績

一口に「特許」といっても、IT・バイオ・化学・機械など分野によって使われる専門用語や技術の仕組みはまったく異なります。その分野の知識がない翻訳者に依頼してしまうと内容を正しく理解できず、誤訳や確認不足が起きる原因になりかねません。
例えば「Solution」という単語は一般的なビジネス文書では「解決策」と訳されますが、化学の分野では「溶液」を意味するケースがあります。依頼する際は自分たちの技術分野における翻訳実績が豊富か、専門知識を持った翻訳者が在籍しているかを確認しましょう。

POINT2.特許法規や特有の書式への対応力

特許出願には、国ごとに厳格な規定や記載ルールが定められています。日米欧の主要国・地域でも運用が異なるため、提出先に合わせた表現への調整が必要です。これらに十分対応できないと形式面の指摘で修正対応が発生し、手続きが遅れる恐れがあります。
スムーズに手続きを進めるためにも、現地のルールや慣習に合わせて書類を整える「対応力」があるかどうかをチェックしましょう。

POINT3.翻訳者の経歴とネイティブチェックの有無

高品質な特許翻訳は、「技術的な正確性」と「現地の法律用語として自然であること」の両方が求められます。
発注前には、担当する翻訳者がどのような経歴を持っているか確認してみましょう。理系の大学を出ていたり関連する分野での実務経験があったりすれば、発明の要点を正しく理解した正確な翻訳につながります。
また、出願先の言語を母国語とするチェッカーによる「ネイティブチェック」の工程があるかどうかも確認すべきポイントです。文法的なミスに加えて不自然な言い回しや曖昧な表現を排除できれば、出願先の審査官に意図が伝わらないリスクを回避できるでしょう。

特許=大切な知財を守るためのセキュリティ・機密保持の確認事項

特許出願前の明細書は、企業の将来の利益を生み出す重要情報です。翻訳を依頼する際は、情報漏えいを防ぐための管理体制も厳しくチェックする必要があります。

機密保持契約(NDA)の締結と管理体制

翻訳中に情報が外に漏れてしまうと、特許を取るために必要な「新規性(まだ世の中に知られていないこと)」が失われ、特許が取れなくなる恐れがあります。翻訳会社に依頼する際は、必ず「機密保持契約(NDA)」を結びましょう。
契約締結に伴い、実際の管理体制もチェックするようにしてください。「担当するスタッフ以外はデータを見られないように制限しているか」「オフィスの入退室管理はしているか」など、具体的なセキュリティ対策について聞いてみましょう。対策が行われている会社であれば、安心して依頼できます。

翻訳支援ツールやAI翻訳の利用有無とリスク管理

近年、翻訳作業を効率化するためにAIや翻訳ツールを使うケースが増えてきました。しかし、インターネット上で無料公開されている翻訳ツールは入力したデータがAIの学習に使われてしまう規約になっている場合があるため、注意が必要です。未公開の特許情報をこうしたツールに入力すると情報がクラウド上に保存され、予期せぬ形で流出してしまうリスクもゼロではありません。
翻訳会社がツールを使っている場合は「入力データが学習に使われない安全な環境か」を確認し、安全性が保証できないツールの使用は禁止するよう取り決めるようにしましょう。

データの受け渡し方法と暗号化の徹底

原稿データのやり取りにも注意を払いましょう。通常のメール添付では宛先間違いによる誤送信や、通信途中での盗聴による情報流出のリスクがあります。未公開の大切なデータはメールで送るのではなく、暗号化されたファイル転送サービスやセキュリティ対策が施された専用のクラウドストレージなどの安全な方法で受け渡しができるか確認してください。
加えて、納品が終わった後は翻訳会社側でデータが速やかに削除される仕組みになっているかも聞いておきましょう。データが残ったままだと、万が一翻訳会社がサイバー攻撃などを受けた際に大切な情報が流出してしまう恐れがあるためです。

品質と機密保持体制を兼ね備えた特許翻訳なら

特許翻訳には技術的な理解力や法規への対応力、そして機密保持体制が求められます。 「費用は抑えたいけれど、品質や安全性は妥協したくない」という方は、ぜひ弊社ケースクエアの翻訳サービスをご検討ください。
弊社にはIT・バイオ・機械・化学など各分野に精通した専門の翻訳者が在籍しており、技術的な背景まで理解した正確な翻訳が可能です。ネイティブチェックとクロスチェックの体制を敷き、言語の自然さと法的な正確さを両立しています。
セキュリティ面では機密保持契約(NDA)の締結を行い、アクセス権限の管理されたセキュアな環境でのデータの取り扱いを徹底。厳格な情報管理体制を敷くことで外部への情報漏えいリスクを抑え、お客様の大切な知的財産を保護しています。
「まずは品質を確認したい」という方のために無料トライアルをご用意しておりますので、安心してご依頼いただけます。見積もり相談も随時受け付けていますので、知財戦略のパートナーとして信頼できる翻訳会社をお探しの方はぜひ一度ご相談ください。

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まとめ

特許翻訳は、企業のアイデアや技術という大切な財産を守るための重要なステップです。翻訳のミスや情報の漏えいは、権利が取れなくなったり企業の価値を下げたりする大きなリスクにつながります。
依頼先を選ぶ際は、単なる言葉の翻訳だけでなく「技術と法律の専門性」「ミスのない品質管理」、そして「徹底したセキュリティ」の3点が大切です。信頼できるパートナーと共に、自社の発明の価値をグローバル市場へ正しく届けましょう。