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ネイティブチェックとは?メリットや依頼する時の注意点を解説

翻訳においてネイティブチェックはどんな役割を担っているの?

ネイティブチェックとはどんな作業?

翻訳した言語を母語とする翻訳者が、翻訳された文章に問題がないか確認する作業がネイティブチェックです。文法やスペルのミスだけでなく、自然な表現・正確な意味合い・文化的背景への配慮・ターゲット層への適応など、多角的な視点から違和感を抱くことがない自然な内容かチェック。ネイティブ目線で文章をみることで、より分かりやすい文章に仕上げます。

ネイティブチェックの必要性

翻訳を業者に依頼したり精度の高いツールを使用したとしても、ネイティブチェックは欠かせません。文法に間違いはなく正確に訳された文章であっても、今の時代背景に不適切な表現が混在していたり、その国の文化・歴史的な事柄によって意図せずに差別的な表現や誤解を招いたりする恐れがあります。伝わりやすさ・分かりやすさという観点だけでなく、リスク回避という観点からもネイティブチェックは重要なのです。

ネイティブチェックとプルーフリーディングの違い

ネイティブチェックに似た言葉である「プルーフリーディング」は、原文と訳文を照らし合わせて2つの文章に意味の食い違いがないかチェックする作業のこと。文中のスペル・文法・語法・句読点の使い方や書式に至るまで、ミスがないかを丁寧に確認します。
ネイティブチェックは翻訳文の「自然さ」に焦点を当てているのに対し、プルーフリーディングは翻訳文の「正確さ」に焦点を当てているという違いがあります。
翻訳した文章のネイティブチェックをした後プルーフリーディングをすれば、ダブルチェックによって内容も文法もより正確性を増すことができるでしょう。

ネイティブチェックのメリット

正確な情報を正しい言葉で伝えられる

ネイティブチェックでは、翻訳文が文法的に正しいだけでなくネイティブスピーカーにとって自然な表現になっているかをチェックします。
例えば、日本語の「お客様」を英語で「Customer」と翻訳するのは正しいですが、文脈によっては「Client」や「Guest」を使用した方がしっくりくるかもしれません。ネイティブチェックでは、このように状況にあった単語・表現をチェックし、正確な情報を正しく伝えるよう調整するのです。

品質向上につながる

ネイティブチェックを行うと、読み手が理解しやすい文章になり、翻訳文の品質向上に繋がります。
例えば、技術文書を翻訳した場合、専門用語や文脈など直訳では表現が難しいニュアンスをネイティブスピーカーが補足し、読み手が正確に理解できる文章に調整。同様にマーケティング文書であれば、文化的な違いやターゲット層の心理を考慮し、魅力的な表現に改善するなど、翻訳文のクオリティアップが期待できます。

意図しない翻訳によるトラブルを避けられる

ネイティブチェックでは、文法的には正しいが文化や習慣に基づいた誤解を招く表現を判別できます。
例えば、「返品不可」という日本語を英語に翻訳する際に「No Return」を使用すると、商品が不良品であっても返品ができないと誤解を与えるかもしれません。翻訳文が意図と異なる意味合いを持つことで発生する誤解・トラブルを事前に回避できます。

ネイティブチェックのデメリット

追加費用が発生する

翻訳作業とは別に専門家によるチェック作業が必要なため、翻訳費用に加えて追加費用も発生する点がデメリットです。翻訳量や専門分野、納期などによって費用は異なりますが、翻訳費用と同程度を追加で支払う可能性もあります。

成果物の精度の高さを測れない

依頼している側がネイティブではないからこそネイティブチェックを依頼しているため、成果物に目を通したとしても、自然な表現に修正されているのか精度の高さを測れません。また、ネイティブスピーカーの主観的な判断に依存する部分があるため絶対的な尺度で精度を評価するのは難しく、一貫性のある評価がしづらいというデメリットも。成果物の品質を客観的に評価するためには、追加の手段や方法を活用する必要があります。
これらのデメリットはプロジェクトの管理や予算の観点から考慮する必要がありますが、適切に対処すれば翻訳の品質向上に対するネイティブチェックの貢献度は高いといえるでしょう。

ネイティブチェックをしたほうが良い分野は?

ネイティブチェックをしたほうが良い分野は、文化・法律・医療・マーケティング、そして創造性を要する分野です。
法律文書では法的ニュアンスを正確に伝える必要があり、誤解を避けるためにネイティブの目を通すことが不可欠。マーケティング文書では異なる文化や言語圏における消費者の心理を考慮し、効果的なキャンペーンを展開するためにネイティブスピーカーの知見が重要となります。

ネイティブチェックはどこに依頼すべき?気を付けるポイントはある?

ネイティブチェックの主な依頼先

友人・知人のネイティブ翻訳者

友人や知人がその言語のネイティブスピーカーである場合、専門業者よりもコストを抑えられる・気軽にやり取りができるなどのメリットがあります。学歴や経歴をもとに専門的な知識の有無も判断しやすいでしょう。
しかし、知人だからこそ、専門業者やフリーの翻訳者に比べて品質の面で不満があっても指摘しにくい・納期が不確実になりやすいといった点がデメリットです。 機密情報が漏洩した際のリスクを考慮し、互いの信頼と理解のうえで依頼しましょう。

フリーランスのネイティブ翻訳者

現在では、専門性の高いフリーランス翻訳者とマッチングできるサービスもあります。さまざまな分野に特化したフリーランス翻訳者がいるため、専門性の高い翻訳も依頼可能。理想の翻訳者と出会えた場合、コストを抑えて良質な成果物を得られるでしょう。
しかし、実績やスキルが不明確であったりコミュニケーションが円滑にできない翻訳者だった場合、品質が保証されない・トラブル発生時の責任を回避される・情報漏洩が起こるといったリスクがあります。

翻訳会社

翻訳会社への依頼は成果物のクオリティ・納期の管理・機密情報の保持といった点で大きなメリットがあります。プロのネイティブスピーカーを起用しているため専門的な文章に対しても校正・校閲スキルを持っており、文書の品質に関しては高いレベルが期待できるでしょう。また、在籍する翻訳者が複数人いるため、あらかじめ設定した納期が守られやすく、計画的な翻訳スケジュールが組めます。機密情報に関しては、第三者機関からの認証の有無を確認することで情報セキュリティの高さを測ることが可能。トラブル発生時の責任の所在が明確で、情報漏洩のリスクも少ないでしょう。
デメリットは、フリーランスや知人といった個人の翻訳者よりも費用が高額になる点。特に重要な文章や機密性が求められる場合は、翻訳会社の利用が向いています。

ネイティブチェックを依頼する際の注意点

翻訳の精度を高めるために有効なネイティブチェックですが、依頼時に注意したいことがあります。確認すべき6つのポイントを具体例を交えながらまとめました。

翻訳した文書を使用する国のネイティブがいるか

同じ英語といっても地域ごとに表現やニュアンスが異なる場合があり、その国の言語の特性に精通したネイティブのチェックが必要です。特にビジネス文書や法務文書など、文書の重要度が高い場合はネイティブスピーカーのチェックが必須。アメリカで使用する文書であればアメリカ英語のネイティブスピーカーに、イギリスで使用するならばイギリス英語のネイティブスピーカーが在籍している翻訳業者に依頼しましょう。

ネイティブチェック者の文章力・編集力があるか

全てのネイティブスピーカーが優れた文章や編集スキルを持っているわけではないため、ネイティブチェックを依頼する際はネイティブスピーカーであるかだけでなく、十分な文章力と編集力を持っているかの確認は必須です。翻訳会社・翻訳者の実績や経歴をはじめ、提供されるサンプルを評価して編集や校正のスキルを見極めましょう。
また、トライアルサービスとして無料で試訳を実施している翻訳会社も存在します。試訳ができる場合は利用し、求めている翻訳水準を満たしているかを確認しましょう。

依頼する分野の専門知識を持っている

医療・法律・技術などの専門性の高い分野の文書の場合は、その分野の専門知識を持つ翻訳者が在籍しているか確認しましょう。例えば医療分野の翻訳であれば、医学や薬学に関する知識を持っていないと正しい翻訳ができず、誤訳の恐れがあるためです。
専門知識を持つ翻訳者に依頼すれば、用語や概念を誤解なく理解し、適切な表現を使用して品質の高い文章を作成してもらえるでしょう。

幅広い知識を持っているか

ネイティブチェックには、単に言語的な誤りを修正するだけではなく文化的な背景や習慣などを考慮できる知識も必要です。地域によって過去に一般的だった表現が現在では不適切とされていたり、使用している言葉に差別的な意味合いが含まれていたりするためです。同じ言語を話す国や地域でも表現が異なるため、文化的な違いを理解する広い視野が求められます。また、観光パンフレットではその地域の魅力を適切に伝える表現が必要であり、機器の説明書や公的文書では正確な表現が重要です。
ネイティブチェックを依頼する際は、このように多角的な視点からチェックできる知識があるかどうかも確認しましょう。

柔軟な対応をしてくれるか

ネイティブスピーカーが依頼者の要望に柔軟に応じられるのか、納期の調整や質問への対応が可能かどうかを確認しましょう。また、納品後のフォローアップや表現の変更依頼にも対応できるのか、対応可能な範囲・期間を確認しておくとスムーズに翻訳作業を進められます。
ネイティブチェックに限らず、柔軟な対応の有無は翻訳サービス全体の品質を左右する要素のひとつです。依頼後のトラブルを防ぐためにも対応力を確認しておきましょう。

依頼する際は丁寧な説明を心がける

ネイティブチェックを依頼する時には、 翻訳した文書の使用目的・ターゲット・納期・予算を説明しましょう。依頼内容の詳細を明確にすればネイティブスピーカーに文書の重要度・目的などが伝わって目的に合わせた表現を用いられやすくなり、品質向上に繋がります。また、事前に共有した情報をもとに依頼者のニーズに合った対応が期待できるでしょう。

実績とコスパを兼ね備えたネイティブチェックを受けるには?

ケースクエアでは契約書翻訳、論文翻訳をはじめ、幅広い分野のネイティブチェックサービスを提供しております。医学・医療・医薬をはじめ、論文・法務契約書・技術・金融・芸術・バイオなどの専門性の高い分野の知識や経験を持った翻訳者が在籍し、翻訳の実績も豊富。また、翻訳者の約半数が英語圏に在住しているため、普段の暮らしの中で生きた英語に触れ続けています。英語圏に住んでいるネイティブスピーカーだからこそ、時代の流れにあった翻訳が可能です。
ケースクエアでは翻訳料金を相場よりも低価格で提供しており、初めての利用者には翻訳無料トライアルサービスを用意しています。ネイティブチェックだけでなく、翻訳業者を探している方はお気軽にご相談ください。