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医学翻訳とは?必要な専門知識やポイントを解説

医療翻訳とは、何のどのような翻訳なのか

医療翻訳とは、医学・製薬に関する文書を翻訳すること。
「メディカル翻訳」ともいわれ、実務翻訳のジャンルの中でも特に難易度が高く、需要も高い分野です。

医療翻訳で扱う文書範囲は医薬品や化粧品・文献・論文・契約書など多岐に渡ります。
専門用語が多く、各種規定や指定用語を理解していなければならないため、高い翻訳能力や専門性が求められるうえ、人命に関わる翻訳なので、間違いは許されません。

医療翻訳では以下のような規定や指定用語を参照する必要があります。

  • ジャーナルの投稿規定
  • 治験関連文書
  • 日本薬局方
  • ICHガイドライン
  • MedDRA など

医療翻訳の種類

医薬品に関わる翻訳

医療翻訳の中でも特に需要が高いのは「医薬品」に関わる分野。
新薬を開発するための資料や市販後のマーケティング、副作用報告に関する資料などを翻訳します。

新薬開発のフェーズに沿って様々な文書が発生し、その種類は多岐に渡ります。

  • 医学書・医学関係の記事
  • 臨床/非臨床試験報告書
  • 治験実施計画書(プロトコール)
  • 治験薬概要書 (IB)
  • 症例報告書(CRF)
  • 医薬品承認申請書(CTD)
  • パンフレット
  • CIOMSフォーム
  • 市販後調査(PMS)

医療機器に関わる翻訳

医療機器の研究開発や治験、承認申請書類、マニュアルなど、医療機器の開発や販売関連の翻訳です。

  • マニュアル
  • 品質システム関連文書
  • 仕様書
  • 添付文書
  • 薬事申請書類

学術系翻訳

医学論文や医学系ジャーナルの記事、学会用原稿などの翻訳のこと。
投稿論文の場合、ジャーナルに合わせた規定で論文を作成しなくてはならないため、投稿規定への理解と対応力も求められます。

  • 医学論文
  • 投稿論文
  • 学会での発表原稿・資料

その他(医薬部外品やバイオ関連の翻訳)

医薬部外品とは人体に対する作用が穏やかなもので、主に病気の防止・衛生を目的に作られる薬を指し、治療を目的とする医薬品とは区別されます。

バイオ医薬品とは、インスリンやアドレナリンのように生体内で作られる物質を利用して製造される医薬品のこと。
バイオテクノロジー関連は最先端技術のため、対応できる翻訳者が限られています。

医療翻訳における機械翻訳

ニューラル機械翻訳(情報を収集し自ら学習する翻訳システム)の登場によって機械翻訳の精度は飛躍的に向上し、機械翻訳を活用した翻訳作業の効率化に注目が集まっています。

しかし、精度が上がったとはいえ現状ではまだ訳ぬけや固有名詞のミスなど機械翻訳特有のエラーが発生するため、油断はできません。
機械翻訳を使用する際は必ず最終的に人間の目で間違いがないか厳しくチェックする必要があります。

こうした機械翻訳のミスや不自然さを修正する作業を「ポストエディット」、ポストエディットをする作業者のことを「ポストエディター」といいますが、機械翻訳の浸透によりポストエディターの需要が高まっています。

医療翻訳に求められるスキル

正確さ

医療翻訳では、細かいミスにも細心の注意を払える正確さが求められます。
また、医療翻訳特有のルールや顧客指定のルールを確実に参照し、順守しながら翻訳をする必要があります。

専門性

対象分野への高い専門性が求められます。医療翻訳といっても範囲は広く、すべてをカバーできる翻訳者はまれです。
基礎研究分野であれ化学系の知識、治験分野であれば治験工程の知識といった具合に、適切な専門性を持っていることが重要です。

リサーチ力

翻訳者にリサーチ力は不可欠のスキル。
特に医療翻訳では専門性の高い文書を翻訳するため、専門用語や固有名詞などの調査、更には文書の使用場面といった綿密なリサーチが必須で、ひとつずつ裏付けを取りながら進めていきます。

経験

医療翻訳では、資料の使用用途や背景情報なども考慮したうえで翻訳をする必要があります。
そのため、翻訳の実務経験に加えて医療現場や研究機関など、関連するバックグラウンドでの経歴が求められることもあります。

語学力

TOEICスコアであれば850点程度、英検であれば準一級程度の英語力は必要。
英語力はもちろん、母国語である日本語についても高い語学力が必要とされます。

医学翻訳に関連する資格

医療関係の翻訳をするために必要な資格は特にありませんが、医療翻訳能力を証明するために以下のような検定や認定があります。

JTFほんやく検定

日本翻訳連盟(JTF)が実施する、産業翻訳の技能を測る検定試験。
1級はプロの専門家レベル、2級で実務レベルの翻訳とされており、合格率は5%程度の狭き門です。

1級・2級を取得していると、一部の翻訳トライアルで優遇措置を受けられることがあります。

翻訳実務検定TQE

翻訳学校のサン・フレアアカデミーが主催する検定試験で、実務レベルの翻訳力を測ります。
70点以上を取得すると「翻訳実務士」に認定され、大手翻訳会社のサン・フレアに翻訳者登録ができます。

JTA公認翻訳専門職資格

一般社団法人日本翻訳協会が主催する試験で、翻訳のプロとしての能力を総合的に審査し、認定します。
試験に合格すると「JTA公認翻訳専門職」に認定されます。

治験実務英語検定

一般社団法人日本CRO協会が主催し、翻訳会社のサン・フレアと協力運用される検定試験。
試験では医薬品開発業務に必要な英語スキルを測ります。

2つのコースがあり、受験する際の英語力目安はBasicコースがTOEIC400点以上、AdvancedコースでTOEIC600点以上となっています。

医薬翻訳は実績のある専門業者に任せるのがオススメ

医薬翻訳は高い専門知識と語学力が必要とされるうえ、文書によっては量が多かったりスケジュールがタイトだったりと、社内のリソースで対応する場合は負担が大きくなりがち。
翻訳作業を外注すれば社内スタッフの負担を軽減でき、限られた社内リソースを有効活用できます。

東京の翻訳会社・ケースクエアは、医療翻訳の実績が豊富。学士・修士・博士号の取得者、研究員、実務経験者といった専門性の高い翻訳者がそろっています。

英文和訳・和文英訳に特化しており、「1文字8円~」の低価格で翻訳依頼が可能。
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