化粧品翻訳で失敗しない!薬機法対応と表現を両立するポイントと会社の選び方
化粧品翻訳の基本と「難しさ」の理由
化粧品翻訳とは?
化粧品翻訳とは、海外の消費者に対して自国の化粧品についての情報を正確且つ魅力的に表現するための作業です。
パッケージのテキストはもちろんのこと、広告用のキャッチコピー・Webサイトの掲載文・商品ラベル・取扱説明書・販売契約書・特許関連書類・原料や成分に関する安全データシート(SDS)など、翻訳の範囲は多岐にわたります。
なぜ難しい?化粧品翻訳に求められる3つの専門性
各国の法規制(薬機法・FDAなど)への対応
化粧品を販売する際には、その国が定める法律を遵守しなければなりません。
日本には「医薬品医療機器等法(薬機法)」があり、医薬品や医薬部外品、化粧品の表現について厳しいルールが定められています。同様にアメリカであれば「FDA(食品医薬品局)」、中国であれば「NMPA(国家薬品監督管理局)」の規制への対応が必要です。
直訳しただけの文章が現地の法律に触れてしまい、商品の回収や販売停止といった重大なトラブルに発展するケースも少なくありません。企業の信用を失わないためにも、相手国の規制の対象や表現の許容範囲を慎重に把握する必要があるのです。
ブランドイメージを左右する「感性」の翻訳
化粧品は機能性だけでなく、そのブランドが持つ「世界観」や「イメージ」が購入の決め手になります。特に化粧品のパッケージや広告では、ブランドのイメージを考慮しつつ現地の文化やトレンド、美の基準に合わせた魅力的な表現が必要です。
例えば日本では「美白」という表現が好まれる傾向にありますが、人種差別的な意味で捉える国もあるため、現地に適した表現への言い換えが求められます。ターゲットとする国の人々に「使ってみたい」と思わせる言葉選びとNG表現への理解が欠かせないのです。
成分名や専門用語の正確な知識が必要
パッケージの裏面や成分表(INCI名など)、製造工程の翻訳においてはわずかなミスも許されません。成分名の誤訳は、アレルギーを持つ消費者の健康被害につながる恐れがあるためです。
例えば「ヒアルロン酸」は英語で「hyaluronic acid」、「レチノール」は「retinol」という単語になります。これらは比較的連想しやすい単語ですが、日本で馴染みのある「ドクダミエキス」は英語では「Dokudami」ではなく「Houttuynia Cordata Extract」という学名に基づいた国際的な表記(INCI名)となるため、知識がなければ正しく訳せません。
一般的な和英辞書には載っていない専門的な化学・医薬知識や国際的な命名ルールへの理解がなければ、安全で正しい翻訳はできないのです。
https://japan.wipgroup.com/translation/keshouhin-translation
https://www.fukudai-trans.jp/case/cosmetic/
https://ociete.jp/column/industry-type/cosmetic/1408
https://www.yakujihou.com/knowledge/cosme-advertisement/
https://japan.wipgroup.com/media/seibunhyou-honyaku-guide
https://japan.wipgroup.com/media/keshohinhonyaku
https://archaic.co.jp/koukokuai/blog/...
https://www.ptsgi.com/ja/news/cosme-translation/
化粧品翻訳で失敗しないために
化粧品翻訳の精度を上げるポイント
ブランドイメージを守るための「トーン・マナー」を統一する
同じブランドの商品なのにWebサイトとパッケージで言葉遣いや雰囲気がバラバラだと違和感を抱き、ブランドへの信頼が薄れてしまう可能性があります。
そのため、高級感を打ち出すのか、オーガニックならではの優しさを強調するのか、あるいは親しみやすさを売りにするのか、ブランドの「らしさ」を守るために表現のトーンやマナーの統一が大切です。
翻訳を開始する前に用語集やスタイルガイドを作成し、全体を通して一貫したルールで翻訳を行う必要があります。
直訳で伝わらないところは意訳する
日本語特有の感覚的な表現を直訳すると、意味が通じないケースは少なくありません。
例えば日本で好まれる「透明感」という言葉をそのまま英語で「Invisible(見えない)」と訳してしまうと、本来の意図とは異なる意味になってしまいます。意図を伝えるためには「Brightening(明るくする)」や「Glow(輝き)」といった現地の人がポジティブに感じる言葉へ置き換える「意訳」が必要です。
ターゲット先の言語だけでなく、化粧品業界でどのような表現が好まれるのかを訳文に反映させましょう。
必ず薬機法・景表法に違反がないか確認する
どんなに魅力的な文章でも、法律違反があっては商品として販売できません。
例えば、日本では薬機法によって医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器の広告について一定の条件が設けられています。化粧品はあくまでも「身体を清潔にする」「皮膚や毛髪を健やかに保つために緩やかな作用をもたらす」ものであり、医薬品や医薬部外品のように治療・改善効果は謳えません。
また、景表法によって「世界1」「業界ナンバーワン」「完璧な」などの(根拠のない)最上級の表現、「必ず効果が出る」「すぐにシミがなくなる」などの絶対的な表現は禁止されています。
海外向けの翻訳の際も、現地の法律(景品表示法に相当する規制など)に抵触しないか法務的な視点での確認を必ず行いましょう。
AI・機械翻訳に任せても大丈夫?
近年はAI翻訳の精度が向上していますが、化粧品翻訳においては依然としてリスクが高いといえます。
AIは文脈や繊細なニュアンスを汲み取るのが苦手なうえ、最新の法規制やNGワードを完全に網羅しているわけではありません。社内で共有する参考資料程度であれば活用できますが、消費者の目に触れるパッケージや販促物、WebサイトなどにAI翻訳をそのまま使用するのは危険です。
AI・機械翻訳を使用する場合、法的リスクを回避してブランドの価値を守るために、最終的には人の手によるチェックを入れるようにしましょう。
化粧品翻訳に強い翻訳会社の選び方
化粧品・美容・医療分野で豊富な実績があるか
依頼を検討する際は、翻訳会社のWebサイトなどで化粧品や美容分野の実績が十分にあるかを確認しましょう。同じ分野の経験が多い会社であれば業界特有のトレンドや専門用語を熟知しており、スムーズで質の高い翻訳が期待できるためです。医療分野の実績もあれば、成分や効能に関する記述も医学的な観点から正確に対応できる可能性が高まります。
過去の事例や取引先企業をチェックし、自社のニーズに合ったノウハウを持っているかを見極めましょう。
薬機法や法規制に精通した専門の翻訳者が在籍しているか
化粧品翻訳は薬機法や景表法などが関わる分野であるため、法規制を理解する必要があります。相手国の法律に触れる表現があれば、化粧品の販売も困難になってしまうでしょう。
そのため、専門家によるリーガルチェックの体制が整っているかどうかがトラブルのない海外展開の鍵となります。
ネイティブによる表現のチェックが含まれているか
現地の消費者の心に響く文章にするためには、ネイティブスピーカーによるチェック工程が欠かせません。文法的に正しくても、現地の人から見て「不自然だ」「魅力を感じない」と思われる直訳調の文章ではブランドイメージを損なってしまう恐れがあるためです。
ターゲットとなる言語を母国語とするスタッフが「消費者の視点」で文章を読み、違和感がないかを確認することで、より自然で訴求力の高い翻訳に仕上がります。見積もりの段階でネイティブチェックが含まれているかを確認するようにしましょう。
専門性の高さ×法規対応を両立するなら
「法的なリスクは避けたいけれど、魅力的な表現にもこだわりたい」そういった方は、ぜひ弊社ケースクエアの翻訳サービスをご検討ください。
弊社には契約書などの法務分野と、医療・化学分野の専門翻訳の両方に強みを持つ翻訳者が多数在籍しています。化粧品翻訳の実績もあるため、薬機法などの規制を遵守しつつ成分などの専門用語の正確な翻訳も可能です。
対応言語は英語・中国語・韓国語を中心に幅広くカバーしており、ネイティブチェックによる自然な表現へのブラッシュアップにも対応。機密保持体制も徹底しているため、未発表の新商品に関する資料なども安心してお任せいただけます。
無料のトライアル翻訳も随時受け付けておりますので、化粧品の翻訳をお考えの際はお気軽にご相談ください。
まとめ
化粧品翻訳は、単に言葉を相手国の言語に置き換えるだけの作業ではありません。ブランドの世界観を伝える表現力と各国の法律を守る正確さの両方が求められる難易度の高い作業であり、誤った翻訳はブランドイメージの低下や法的なトラブルを招く恐れもあります。
完成度と安全性の高い翻訳に仕上げるためには、実績が豊富な翻訳会社への依頼が欠かせません。信頼できるパートナーを見つけるためにも専門性や品質管理体制をしっかりと見極め、自社の化粧品の魅力を正しく届けましょう。
