訳中の地名が英文字表記の場合はカタカナ表記を調べないといけません。勝手に創作するわけにはいかないので、実際に他でもそのカナが使われているか検索して確かめます。パリやニューヨークのように分かりきった地名は良いのですが、初めて聞く地名は検索してもなかなか見つからないので難しいです。NZ南島のDunedinも今でこそ「ダニーデン」と書いて分かってもらえますが、以前は大半で「ダネディン」と表記されました。現地に居るとダネディンと言われても何のことか分かりませんが、昔はダニーデンと日本で言っても分かってもらえなかったのです。でも何のためにカタカナで書くかというと、それは自分の主張を通すためではなく読んでくださる人に分かってもらうためです。その点、マオリの地名はKarekare(カレカレ)、Kerikeri(ケリケリ)、Taranaki(タラナキ)、Paraparaumu(パラパラウム)、Takapuna(タカプナ)といった具合にローマ字なので楽です。もともと口承文化のマオリはアルファベットのおかげで言葉を文字に表し、神話などを広く伝えることができるようになりました。カタカナも原語を正確に捉えて使うよう気をつけたいと思います。
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