1、どうして翻訳者になられましたか?また翻訳経験年数を教えてください。
翻訳のご依頼を初めていただいてから今年で9年目になります。元々医学論文を読むのが好きでしたが、友人の博士論文の英訳をボランティアで請け負った際に、その原稿が本人の研究への熱意と長年の努力の結晶であることをひしひしと感じ、手伝わせて貰えることを大変光栄に思いました。それがきっかけで、本格的に翻訳のお仕事をいただくようになりました。
2、ご自分の経歴(学歴や翻訳者になる前の職業など)と得意分野を教えてください。
最初の留学先であるニューヨークで4年制大学を卒業し、その後医科大学に進学し英国の病院で研修を行いました。得意分野は、臨床医学全般と治験関連文書です。
3、翻訳をするときに一番気をつけている点とその理由を教えてください。
1、誤訳にならないよう、迷ったら必ず検索で裏付けを取る。
2、読み易さ第一。
3、制限時間をわきまえる。
お預かりしている文章の意味を違えて訳してしまっては元も子もありません。まずは文字本来の目的である「伝達」がしっかりと為されるよう、細心の注意を払います。ですが、原文に忠実であろうとするあまり、読み辛くて意味が通らない訳になってしまうのは不本意です。読み手がどう受け取るかを常に考えながら、適切な語彙選択を心掛けています。品質を高めようとすると、難点は時間制限です。与えられた時間の中で、最善はどれだけ尽くせるのか。これは現在も自分自身の課題です。
4、過去の翻訳で一番印象に残っている翻訳はどんなものでしたか。
医学・薬学関連文書の他に、漢方薬の紹介や化粧品のマニュアル、アロマセラピー等のご依頼をいただいたことがありました。内容がとても興味深く、大変勉強になりました。
5、スランプに陥ったことはありますか?
特にありません。
6、翻訳業の魅力とは?
語り切れません!(笑)
翻訳者インタビューインデックスに戻る
|