◇◇◇◇海外ビジネス体験談コラム◇◇◇◇
スペインバスク地方にて
●スペインと言えば、イタリアと並んで、暑くて、熱い国です。同じラテン系でもフランスは少し違っていて、気取っているというか、 少し醒めたラテンですね。
●ですから、本当のラテン気質は、スペイン、イタリアでしょう。感情を表に出し、 喜怒哀楽を男女とも思い切り表現します。従ってスペイン語もイタリア語も言葉、口調に加え、顔の表情、手の動き、体の動き、全てを使って喋るのが基本です。
●その一方で、スペインのフラメンコなどは、激しい踊りの動きの中に、感情を出していますが、ギターの音色などを聞いていると寂しさ、 せつなさ、ある面での暗さ、も含まれています。
●8月にスペインのバスク地方の中心都市、サンセバスチャンへ行った時の事です。
●バスクは昔から独立心が強い地域として知られており、スペインの北部でフランス国境に接している地方です。ビジネス相手からランチに招かれ、バスク料理で有名なレストランへ行きました。
●バスク料理は魚であったり、ハムであったり、独特の料理法で食べるのですが、なんと言ってもワインです。スペインはフランス、 イタリアと並んでワインの大生産国です。昼に夜に、皆ワインを飲みます。
●ところが、バスクではワインに加え、りんご酒が伝統的な飲み物になっており、このレストランでも、りんご酒を飲むことが習慣とのこと。 そして、一気飲み。ここでの一気飲みは、大き目のグラスにりんご酒を並々と注ぎ、一人づつ皆の前であおるのです。
●ランチ、だというのに殆どのお客さんが飲んでいます。そして、未婚の女性が一気にグラスを開けると、皆でいっせいに、(他のお客さんも) 『オー、セニョリータ!!』と言って、拍手します。
●この習慣は女性が遠慮なく飲むには、良いやり方ですね。
●でも、その時ふと、疑問が浮かびました。どうして、セニョリータ(未婚女性)と周りの人は分かるのでしょう? どう見ても、おばさん(失礼)的な容姿の女性に対しても、皆叫んでいます。そして、セニョーラ(英語のミセス)の時は何も言わないのです。
●この、バスク的既婚、未婚女性をを見分ける方法、今後の研究の余地がありそうですね。誰か知っている方おられたら、教えてください。
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